予防線

予防線が見えなくなるまでつづける

感想など

最近見たりした感想など。

SUITS

海外ドラマ。シーズン1まで。リーガル物 + バディ物。日本でやったらめちゃ腹たちそうなことでもスタイリッシュに魅せられるのは要所要所で空から映したNYなどのシャレたカメラワークであったり、言い回しであったり、ハーヴィーの圧倒的雰囲気。 皮肉めいた自信たっぷりの弁護士が主役なので、ブラックジョーク的言い回しでお腹いっぱいになれる。

バック・トゥ・ザ・フューチャー1, 2/ロバート・ゼメキス

小さい頃に観た!と記憶していたのは3作目(西部劇)だったと知りショック…。全てのタイムリーブ物のお手本でした(未来でしか知り得ないことを言って信じてもらう、親の若い頃を知るなど)。 改めて涼宮ハルヒの消失など見返すと面白そう。

ジョニーBグッドを弾くところなどは音楽的教養が身についた今だからこそ笑える部分。

人間失格太宰治

とても辛い。長ったらしいよくわからないことを述べた後に、「つまりは〜」とまとめている部分など俯瞰的すぎる視点は、前半笑えるが、後半ボディブローのように効いてくる。 バーナード嬢曰く、に太宰治の文学忌はモテ忌、というネタがあったがまさにそれ。

ヒミズ園子温

何だったんだこの映画は…という感覚が1週間程度続いた。理由は、震災だと被災者だとか、家庭(親)だとか、色々な要素がありすぎて上手く咀嚼できなかったから。多分あまり好きじゃない。

前半の行き過ぎなまでのダメな大人描写や完全悪人である父親の、親殺しなのに、当然だろという、親殺しなのにモヤモヤも何も残らないという感じ。住田はそんなに普通に生きたかったのか?という疑問さえある。 結末はオリジナルなんだろうなと思わざるをえない唐突な震災へのエールと希望の提示。映画のキャラクターの叫びというよりも、園子温からの直接的なメッセージという感覚が強い。もっというと、それを叫ぶまでの過程や描写が薄いので、寒い。僕は作者の思いを唐突に喋りだす漫画がほんっっっとに受け付けないのだけど(a.k.a.海外からきた女子高生に、日本の物言えない雰囲気を批判させる漫画*1など)、その感覚に近い。 二階堂ふみ(茶沢)の背景がアレなのに、希望の象徴や聖母的な二階堂ふみってどうなんだ?言ってしまえば染谷将太(住田)よりアブノーマルな家庭事情を抱えている故に、染谷将太がただのあまちゃんに見える。しかも背景は投げっぱなし。

しかし、見て損したかというとそんなことはない。でも多分あまり好きじゃない。