予防線

予防線が見えなくなるまでつづける

親知らず

親知らずを抜きました。本当にただそれだけの話ですが、人生そう何度もある感覚ではないので自分の為に記録として書いておきます。





抜いたのは左下の親知らず。 平日3時に歯医者へ。

体調はどうかと聞かれる。

親知らずの抜歯というのは、要は顎の骨に直径1cmの穴が空くということなのでそこから雑菌が入ると化膿するらしい。

体調は優れていたので麻酔をし、効くまでの間に説明を受ける。

顎が小さいため、真っ直ぐに生えていないとのこと。 親知らずを割って、引っ掛かりを取り、その後やっと抜ける。淡々と説明されると恐ろしいな。

そうこうしている間に麻酔が効いてきたので、施術開始。

歯を割るためにガリガリと削る。顎が外れるほどの力で親知らずに力がかかる。ミシミシと音を立てて歯が割れる。歯科助手に怒鳴る施術者。意識はあるので不安になる俺。口をあんぐりと縦に開けてなんともマヌケな姿で出来ることは、歯科助手にエールを送ることのみ。とりあえず早口で喋るのはテンパり具合が患者に伝わるのでゾッとしない。

20分程度で施術完了。このとき麻酔で痛みという感覚は無い。緊張と出血のせいか少し汗ばんでいた。

抜いた歯を見せてもらうと4分割されていた。持って帰るかと聞かれ、少々の間を置いて、「はい」と返事をする。

血が止まるまではガーゼを強く噛んで止血する。待合室でスマホをいじりながら待つこと15分、歯科助手が止血されていることを確認に来る。 口の中は血まみれだったので一刻も早く口の中を濯ぎたかったが、うがいは原則禁止とのこと。 現在の医学では傷口を消毒するよりも身体の自然治癒を高める治療方法が優位であるとのことで、まぁ、早くかさぶたを作って直しましょうってことらしい。

止血されたとは言え、顎なんてものは歩こうが息をしようが、何をしても多少上下するもので、帰りの自転車を漕いでいる最中には血が止まらなかった。

家につき麻酔が切れてくると痛みが増してきた。貰ったロキソニン、抗生剤、整腸剤を飲むと15分程度で痛みは治まった。 同時に下顎の感覚も徐々に戻ってくる。頬にビー玉を含んでいるような、まだ何か引っかかりがあるような気がして鏡で口内を見たが確かに親知らずは無くなっていた。 医者から持って帰った自分の歯のケースを開いてみると何故か血まみれのままであった。てっきり洗浄済のものをもらえると思っていたので、少し気分が悪くなりすぐに捨ててしまった。



これから一週間は痛み止めと友達です。 いつか抜かなきゃいけない人は頑張ってください。



思い立ってユーチューブでチャットモンチーの親知らずを探したら、ユーチューバーたちが親知らず抜いた後の経過を報告してて、商魂たくましいなと感じた(流石に日記にはなれどコンテンツにはなりえない気がする…)。