雲の上から奥穂高岳【山岳登山記〜その3】

登山アレコレその3。

登頂から下山、終わりまで。

 

尾根

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E6%A0%B9 

 

登山の醍醐味とは尾根歩きらしい。左右に見える景色アンド景色を見渡せるのだ。残念ながら自分は実感することが出来なかったが。

 

 

紀美子平を出て吊尾根を渡る。やはり死がチラつく道を2時間ほど歩く。

もはや慣れたもので、ヒーコラいいながらなんとか奥穂高岳山頂に到着。

自分の脚だけで辿り着いたという達成感だろうか、疲れが吹き飛ぶ。この霧で何も見えない山頂でさえこの高揚なのだから晴れた日ならそれはもう素晴らしいものなんだろうなぁと思いを馳せながら山頂を下り宿泊予定の山荘を目指した。

 

晴れていれば山頂からこの山小屋が見えるらしいが、この時さらに霧、というか雲が厚くなってきて、視界が悪く5m先が見えないような状況。「本当に道あってる!!??」という会話を何度もした。地面の見えないハシゴなどを下った。

 

マップタイムを大幅に過ぎたもののなんとか山荘に到着。

ついたのが17時頃。登山では日が暮れる前に山荘に着くのが常識なのでほぼほぼアウトな時間。ストーブで暖をとりながら夕飯の準備をしていたら、

 

『大声じゃ言えないけど、◯◯が遭難した。』

 

と、おじさんが電話をしていた。

あの日の悪天候ならば遭難もありえたのだ。

冗談でもなんでもなく自分が生きていること、まだ色々な人に会えると思うと感動して涙が出た。

 

その後山岳救助隊と共にその人は帰ってきた。

少し遅れていただけだったらしい(といっても日が暮れるまでに安全地帯に入れなかったら遭難なのでギリギリだった)。救出確認!!よかった♡(本当に良かった)

 

次の日、朝4時に起きて準備を始める。天気は晴れのようだ。

昨日覆っていた霧は晴れていて、

小屋の右方には、昨日降りてきた奥穂高岳がそびえ立っているのが見えた。

ゴツゴツしていて、天に向かって威風堂々、だとか凛とした、みたいな表現が似合う、威厳ある山。

森ガールとかパワースポットとかマジでアホかよって思った。

絶対写真でも映像でも伝わらないし、それを伝えるために表現者も技術者も、もっと頑張れるよとか思った。すぐそこの崖の下に雲と緑となんなら雪があって、上を見たら嘘みたいな青い空とアホみたいにデカイ山。これを登ったという事実も感動を助長した。

 

渡邉氏には申し訳ないけど、『なんて危険な山に連れてきたんだ、晴れてないから景色見えないしもう二度と山なんて登りたくねぇ』というのが初日の時点での本心なのだが、『もう1回くらいなら晴れてる日に登りに来てぇなぁ。。』と心変わりした。*1そのくらいの体験。あとせっかく成人してるのだから小屋でビールでも煽ればよかったという後悔の念。下山だけとは言えそんな余裕はなかったよね。

 

色白の自分の肌がこんがり焼けるほどに晴天の山を下る。晴山を歩くのは気持ちがよく、スイスイ進む。そんな危険じゃないけど下りのほうが体力を消耗する休み休み。具体的には膝がやられた。川沿いから緩急の無いツマラナイ道を延々歩く。

6時間ほど歩いて上高地に到着。バス、軽トラを経て、松本の銭湯へ向かい汗を流す。回転寿司を喰らう。延々電車で揺られながら長野へ。携帯ないとひまー!!とか思う間もなく爆睡。知り合いがいたような気もしたけど話す元気も余裕もなく爆睡。家に帰って爆睡。

 

 ツイートを見る限り8時前後に家に着いた模様。やはり寝ました。

 

「海外行って価値観変わった!!1回は行ったほうがいいよ!!」とかいう了見の狭かった女子大生じゃあないけど、1回体験したら何か人生観変わる人は絶対にいると思う。

といっても、危険が危ない思いをしたので、1回は登っといたほうがいいよとか気軽には言えない。もし興味が湧いた人が居たならば、準備と下調べをしっかりして、そして天気のいい日の低山から登ったほうがいいんじゃないすかね。その時はお伴させてください。山頂でビールでも煽りましょう。

 

 

いやぁ、下界サイコーっす

*1:もう少し安全な山でオナシャス

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