逃げるは恥だが
年が明けましたね。 漢字検定協会の発表した2016年を表す漢字は「金」でしたが、個人的に昨年を漢字一文字で表すとすれば「逃」でしょうか。
会社
昨年7月に勤めていた会社を辞めました。
「辞めるということは何にせよ逃げたということだ」
響けユーフォニアム2期でも言ってました。そのとおりだと思います(麗奈の言葉には芯がありますが、芯がなければネット的だとも思いますが)。
子育てのために住む場所を変えたい、ひいては親の介護のために地元へ戻りたいなど、昨今では前向きな退職理由も多いですが、少なくとも僕の場合は今の環境から逃げ帰りたいという思いが8割を占めていたと思います。
学生から社会人という立場の変化、田舎から関東という居住環境の変化に順応すること、都会の高額な家賃を支払う為働くこと、大学院卒とのコミュ力と給料の差、喫煙室へ行くためだけの煙草、満員の通勤の電車、それらから逃げ出したのです。
正直、心身ともに相当参ってました。眼が異常に充血する病気にかかったとき、眼帯をしていくか本気で悩んでました。今思うと、眼の充血ごときで眼帯をするという思考はどう考えてもおかしいのです。結局眼帯は買いませんでしたが、眼帯て、あんた、、
奴の性質は保留っ・・・!!
とはいえやはり辞めて、高校時代を過ごした街に再就職して良かったと思っています。
久々に地元に居る友人・知人と再開し酒などを飲むと、自分はこんなにも気が置けない会話を欲していいたのだと心の底から痛感しました。
(当たり前ですが)距離が遠いということはイコール疎遠です。近距離に居ても、会って飯を食うことは結構な手間です。距離が遠いなら尚更です。会いたい人には頑張って会うようにしたいと思いました。頑張って会うのが友達なのかよ!と3年前の僕であれば言ってそうです。実感として骨身に沁みました。
仕事の内容も大きく変わりましたが、性に合っているのか、今の業界で飯を食っていく覚悟もできました。
敬愛する福本伸行氏の麻雀漫画「アカギ」の一節に、
奴は死ぬまで保留する
という、対戦相手の代打ちを揶揄した言葉があります。
刃牙や福本漫画にありがちな刹那至上主義的な言葉ではあるのですが、保留(=現状維持)も一方では逃げだと思います。
実際辞めるのも、リクルートへ出向き、履歴書や職務経歴書を書き、面接を受け、通ったら退職届を出す…と多くの工程を踏むので、本気で逃げるのは意外と大変です。
社会的には「逃げ」なので、人におおっぴらに話すには後ろめたさもあるのですが、現状を打開した役に立つ「逃げ」だったと思います。
今年は
とまぁこのように環境を変える手続きに関しては能動的に動くタイプなのですが、こと人間関係においてはかなり受動的なので今年はその辺もう少し上手く立ち回りたいです。
年取って人見知りを盾に歩くのもカッコ悪いですよね。
今年もこうしてまとまった文章を書くことは続けたいと思います。
とりあえず手近な目標として、まだ観終わっていない逃げ恥をみることを1月の目標とします。