予防線

予防線が見えなくなるまでつづける

思弁的

考え事が多いとか、心で思ったことを素直に口に出せない、心の中で推敲して、やっと口に出せる。そんな様子を思弁的と言うらしい。

 

昔聴いてたPodcastで勧められていた本の中でそんな言葉を知った。ズバリ自分のことだと感じ、救われたような気がした(結末は暗いのだが)。福本作品の傑作、「天」のアカギの葬式編を読んでいるような人生のバイブル感というか。
 
今の自分の立場とか相手との関係性とかさっき言った一言について反省したり、そんなことを考えているうちに会話は転がっていくし、そこに吃りとか声の低さとか滑舌悪さなんか加わる。まぁ努めます。
 

よく、「国語のテストで作者の気持ちを述べる問題があるのは日本だけだ!廃止しろ!」なんていうけど、自分は別に嫌じゃなかったな。ただの天邪鬼かもわからないけど、何か関係がある気がしてしまう。共感文化は俺も嫌だけど、察する文化は好きだ。でも伝統とか暗黙の了解とか超嫌いだ。

 
 
発信の意欲とはまた違う自覚があるので、やはり思弁的なのだろう。めんどくせぇ。
 

 

 

 

告白 (中公文庫)

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